「ストリーミングとプログレッシブダウンロード」の版間の差分

提供: MonoBook
ナビゲーションに移動 検索に移動
imported>Administrator
imported>Administrator
 
(2人の利用者による、間の3版が非表示)
1行目: 1行目:
[[ストリーミング]]と[[プログレッシブダウンロード]](通称「[[疑似ストリーミング]]」))の方式的な違いについて記述する。この2つのデータ配信方法は外見上は非常に似たようなものであるが、技術的には大きく異なるまったくの別物である。
+
[[ストリーミング]]と[[プログレッシブダウンロード]](通称「[[疑似ストリーミング]]」)の方式的な違いについて記述する。この2つのデータ配信方法は外見上は非常に似たようなものであるが、技術的には大きく異なるまったくの別物である。
  
ストリーミングと[[プログレッシブダウンロード]]の違いの説明において受信側においてデータを保存「する」「しない」という点で論じられていることがあるが、それはストリーミングにおいて重要な要素ではない。送信側および受信側の双方で[[データ]]の欠損を許容「する」「しない」という点(完璧なデジタルデータの送受信を求めない点)がストリーミングがストリーミングたるもっと重要な要素である。
+
== 概要 ==
 +
[[ストリーミング]]と[[プログレッシブダウンロード]]の違いの説明において受信側において[[データ]]を保存「する」「しない」という点で論じられていることがあるが、それは[[ストリーミング]]において重要な要素ではない。
  
== [[ストリーミング]] ==
+
最優先されるべきは「データの完全性」か「時間軸」かという問題であり、送信側および受信側の双方で[[データ]]の欠損を許容「する」「しない」という点(完璧なデジタルデータの送受信を求めない点)が[[ストリーミング]][[ストリーミング]][[プログレッシブダウンロード]][[プログレッシブダウンロード]]たるもっと重要な要素である。
[[ストリーミング]]は送信者([[サーバー]])から受信者([[クライアント]])へ一方的に[[データ]]を送り付けることで実現している。[[ストリーミング]]では時間軸がもっとも優先されるため、通信経路で[[パケット]]をロスするようなことがあっても読み飛ばす。
 
  
いうなれば[[ストリーミング]][[テレビ]][[ラジオ]]などの一方的な配信を[[インターネット]]上に構築したものであり、[[ストリーミング]]は主に[[ライブチャット]]をはじめとした生放送系のシステムで使われる技術である。
+
== ストリーミング ==
 +
[[ストリーミング]]は送信者([[サーバー]])から受信者([[クライアント]])へ一方的に[[データ]]を送り付けることで実現している。[[ストリーミング]]では「時間軸」がもっとも優先されるため、通信経路で[[パケット]]をロスするようなことがあっても読み飛ばす。
  
== [[プログレッシブダウンロード]] ==
+
いうなれば[[ストリーミング]]は[[テレビ]]や[[ラジオ]]などの一方的な配信を[[インターネット]]上に構築したものであり、主に[[ライブチャット]]をはじめとした生放送系のシステムで使われる技術である。
一方、[[プログレッシブダウンロード]]はあくまで送受信側(サーバーおよびクライアント)が相互にコミュニケーションをとる一般的な[[ダウンロード]]処理の延長であり、一部分のダウンロードが完了した時点から追っかけ再生を行うことで、ダウンロードの完了を待たずに[[ストリーミング]]と同じような操作感を再現したものである。
+
 
 +
== プログレッシブダウンロード ==
 +
一方、[[プログレッシブダウンロード]]はあくまで送受信側([[サーバー]]および[[クライアント]])が相互にコミュニケーションをとる一般的な[[ダウンロード]]処理の延長であり、一部分のダウンロードが完了した時点から追っかけ再生を行うことで、[[ダウンロード]]の完了を待たずに[[ストリーミング]]と同じような操作感を再現したものである。
  
 
[[プログレッシブダウンロード]]では[[ストリーミング]]とは異なり、あくまで[[ダウンロード]]の延長線上であるため、通信中に[[パケット]]のロスなどが発生した場合には、[[ストリーミング]]のように読み飛ばすようなことはせず、パケットの再送要求を行い、送信者([[サーバー]])上の[[ファイル]]と寸分の狂いもなく[[ダウンロード]]を完結しようと試みる。
 
[[プログレッシブダウンロード]]では[[ストリーミング]]とは異なり、あくまで[[ダウンロード]]の延長線上であるため、通信中に[[パケット]]のロスなどが発生した場合には、[[ストリーミング]]のように読み飛ばすようなことはせず、パケットの再送要求を行い、送信者([[サーバー]])上の[[ファイル]]と寸分の狂いもなく[[ダウンロード]]を完結しようと試みる。
24行目: 27行目:
  
 
== 参考文献 ==
 
== 参考文献 ==
<references/>
+
{{reflist}}
 
 
== 外部リンク ==
 
  
 
{{stub}}
 
{{stub}}

2016年5月16日 (月) 04:29時点における最新版

ストリーミングプログレッシブダウンロード(通称「疑似ストリーミング」)の方式的な違いについて記述する。この2つのデータ配信方法は外見上は非常に似たようなものであるが、技術的には大きく異なるまったくの別物である。

概要[編集 | ソースを編集]

ストリーミングプログレッシブダウンロードの違いの説明において受信側においてデータを保存「する」「しない」という点で論じられていることがあるが、それはストリーミングにおいて重要な要素ではない。

最優先されるべきは「データの完全性」か「時間軸」かという問題であり、送信側および受信側の双方でデータの欠損を許容「する」「しない」という点(完璧なデジタルデータの送受信を求めない点)がストリーミングストリーミングプログレッシブダウンロードプログレッシブダウンロードたるもっと重要な要素である。

ストリーミング[編集 | ソースを編集]

ストリーミングは送信者(サーバー)から受信者(クライアント)へ一方的にデータを送り付けることで実現している。ストリーミングでは「時間軸」がもっとも優先されるため、通信経路でパケットをロスするようなことがあっても読み飛ばす。

いうなればストリーミングテレビラジオなどの一方的な配信をインターネット上に構築したものであり、主にライブチャットをはじめとした生放送系のシステムで使われる技術である。

プログレッシブダウンロード[編集 | ソースを編集]

一方、プログレッシブダウンロードはあくまで送受信側(サーバーおよびクライアント)が相互にコミュニケーションをとる一般的なダウンロード処理の延長であり、一部分のダウンロードが完了した時点から追っかけ再生を行うことで、ダウンロードの完了を待たずにストリーミングと同じような操作感を再現したものである。

プログレッシブダウンロードではストリーミングとは異なり、あくまでダウンロードの延長線上であるため、通信中にパケットのロスなどが発生した場合には、ストリーミングのように読み飛ばすようなことはせず、パケットの再送要求を行い、送信者(サーバー)上のファイルと寸分の狂いもなくダウンロードを完結しようと試みる。

たとえば動画配信において何らかの理由により一時的に通信が困難になったとすると、ストリーミングではパケットロスによりその期間の映像は失われるが時間軸は狂わず、プログレッシブダウンロードでは通信が止まった部分からダウンロードを再開することで時間軸は実世界と異なることになるが完全な映像や音声、画像を得ることができる。

その他[編集 | ソースを編集]

多くの文献においてプログレッシブダウンロードのことを「ストリーミング」と記述されており、またマイクロソフトSmooth Streamingのようにプログレッシブダウンロード向けミドルウェアの名称に「ストリーミング」を名乗る製品も多々見受けられるため、この2つは同一視されているのが現状である。

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]