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== 歴史 ==
 
== 歴史 ==
libGDXの作者であるMario Zechnerは、2009年の半ばにAndroid向けのゲーム開発フレームワーク「Android Effects(通称AFX)」を作っていたが、PCとAndroid実機を繋いでのデバッグがあまりにも苦行であったため、「PC上でサクサク作って、Androidにサクッと移植できるフレームワークに作り変えよう」と思い立ったそうだ。
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libGDXの作者であるMario Zechnerは、2009年の半ばに[[Android]]向けのゲーム開発フレームワーク「Android Effects(通称AFX)」を作っていたが、[[PC]]と[[Android]]実機を繋いでの[[デバッグ]]があまりにも苦行であったため、「PC上でサクサク作って、Androidにサクッと移植できるフレームワークに作り変えよう」と思い立ったそうだ。
  
2010年3月、ZechnerはAFXのオープンソースを決定し、GNU Lesser General Public License (LGPL) の下、Google Codeで公開した。ただのこの段階ではAndroidではまともに動かなかった。
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2010年3月、ZechnerはAFXの[[オープンソース]]を決定し、[[GNU Lesser General Public License]] ([[LGPL]]) の下、[[Google Code]]で公開した。ただのこの段階ではAndroidではまともに動かなかった。
  
ZechnerがBox2DのJNIラッパーを作成すると、当時は物理ゲームが人気だったこともあり、より多くのユーザーや貢献者が集まり、同時にAndroidの問題の多くが解決し、まともに動くようになったという。
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Zechnerが[[Box2D]]の[[JNIラッパー]]を作成すると、当時は[[物理演算]]を使った[[ゲーム]]が人気だったこともあり、より多くのユーザーや貢献者が集まり、同時に[[Android]]の問題の多くが解決し、まともに動くようになったという。
  
LGPL が Android に適していないため、他のライセンスへの切り替えを提案するユーザーが多かったため、2010 年 7 月に libGDX のライセンスを Apache License 2.0 に変更し、クローズドソースの商用ゲームでの使用が可能になった。
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LGPL が Android に適していないため、他の[[ライセンス]]への切り替えを提案するユーザーが多かったため、2010 年 7 月に libGDX のライセンスを [[Apache License 2.0]] に変更し、[[クローズドソース]]の商用ゲームでの使用が可能になった。
  
2011年1月、Java SoundがあまりにもクソだったためOpenALに切り替えられた。
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2011年1月、[[Java Sound]]があまりにもクソだったため[[OpenAL]]に切り替えられた。
  
2012年8月、Google CodeからGitHubに移行した。
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2012年8月、Google Codeから[[GitHub]]に移行した。
  
2013年3月、RoboVMに移植されiOSに対応した。
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2013年3月、[[RoboVM]]に[[移植]]され[[iOS]]に対応した。
  
 
2013年6月、公式サイトがリニューアルされ、libGDXで作られたゲームを宣伝できるギャラリーが設置された。2016年時点で3000以上のゲームが投稿されている。
 
2013年6月、公式サイトがリニューアルされ、libGDXで作られたゲームを宣伝できるギャラリーが設置された。2016年時点で3000以上のゲームが投稿されている。
  
2016年4月、RoboVMが滅亡したのでIntelのMulti-OS Engineに移植された。なおlibGDXプロジェクトによりRoboVMをフォークしたものがその後も継続利用されている。
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2016年4月、RoboVMが滅亡したので[[Intel]]の[[Multi-OS Engine]]に移植された。なおlibGDXプロジェクトによりRoboVMをフォークしたものがその後も継続利用されている。
 
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2022年4月11日 (月) 08:29時点における版

libGDXとは、オープンソースの下で開発されているJavaで書かれたゲーム開発向けのフレームワークである。

対応プラットフォームはWindows、Linux, macOS, Android, iOS, BlackBerry、およびWebGLとなっている。この中でもAndroidが主力プラットフォームであり、iOSやBBはオマケ、PC向けは「開発時のデバッグ用」という扱いとなっている。

主に「スマホだとUnity重すぎだろ」というローエンドスマホを使っている人々に人気がある。

歴史

libGDXの作者であるMario Zechnerは、2009年の半ばにAndroid向けのゲーム開発フレームワーク「Android Effects(通称AFX)」を作っていたが、PCAndroid実機を繋いでのデバッグがあまりにも苦行であったため、「PC上でサクサク作って、Androidにサクッと移植できるフレームワークに作り変えよう」と思い立ったそうだ。

2010年3月、ZechnerはAFXのオープンソースを決定し、GNU Lesser General Public License (LGPL) の下、Google Codeで公開した。ただのこの段階ではAndroidではまともに動かなかった。

ZechnerがBox2DJNIラッパーを作成すると、当時は物理演算を使ったゲームが人気だったこともあり、より多くのユーザーや貢献者が集まり、同時にAndroidの問題の多くが解決し、まともに動くようになったという。

LGPL が Android に適していないため、他のライセンスへの切り替えを提案するユーザーが多かったため、2010 年 7 月に libGDX のライセンスを Apache License 2.0 に変更し、クローズドソースの商用ゲームでの使用が可能になった。

2011年1月、Java SoundがあまりにもクソだったためOpenALに切り替えられた。

2012年8月、Google CodeからGitHubに移行した。

2013年3月、RoboVM移植されiOSに対応した。

2013年6月、公式サイトがリニューアルされ、libGDXで作られたゲームを宣伝できるギャラリーが設置された。2016年時点で3000以上のゲームが投稿されている。

2016年4月、RoboVMが滅亡したのでIntelMulti-OS Engineに移植された。なおlibGDXプロジェクトによりRoboVMをフォークしたものがその後も継続利用されている。