ハードウェアT&L
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ハードウェアT&Lとは、GPU(ハードウェア)で座標変換(Transform)と陰影処理(Lighting)を行うことをいう。
大雑把にいうと最近で言う「バーテックスシェーダー」と「ピクセルシェーダー」を固定シェーダーとして持っているGPUのことである。中でも固定シェーダーの機能(実装するアルゴリズム)の少なかった時代の初期の製品を指すことが多い。
ハードウェアT&Lを搭載したGPUに3Dモデルたちを投げ込むとワールド座標変換やビュー座標変換などを全自動でやってくれ、かつ陰影処理も全自動で行われ、最終的に画面に出力する2D画像が得られるという便利な代物である。
ハードウェアT&Lは非常に手軽、かつ高速という特徴がある。 ただし陰影処理のアルゴリズムが固定であるため、作者や作品を問わず同じような絵になる。
後に「T&Lの処理をプログラムで自由に実装できます」という「プログラマブルシェーダー」が登場した。プログラマブルシェーダーも最初は流行ったが、自前実装が面倒くさすぎてゲームエンジンが用意するプログラマブルシェーダー(実質固定シェーダー)を使う人だらけなのが実情である。つまり9割の用途は今でもハードウェアT&Lで十分だった。