ベクトルプロセッサー

提供:MonoBook

ベクトルプロセッサー(vector processor)とは、CPUの回路の大部分をベクトル演算SIMD演算)に振った製品の総称です。

主に大量のデータを延々と処理し続けたいスーパーコンピューターで大流行しました。

一方でベクトル演算が不要な場面でもベクトル演算しかできないのでパソコン用途ではまったく流行りませんでした。なお、パソコンスマホではベクトル演算器AVXNEONなど)をオマケ程度に付けたCPUが主流です。これらはベクトルプロセッサーに対して「スカラープロセッサー」と呼ばれます。

ベクトルプロセッサーの新形態でありベクトルプロセッサーともいえる「GPU」を使った「GPGPU」の登場で主流は完全にそちらになっています。

プログラミングが簡単[編集 | ソースを編集]

ベクトルプロセッサーはGPUよりプログラミングなどが手軽だという利点があります。

C言語C#などでOSランタイムが用意するfloat4構造体やVector4構造体などを使ってプログラミングすれば全自動でコンパイラベクトル演算に展開してくれ、float4構造体やVector4構造体は普通の変数として扱われるのでメモリの出し入れも考える必要がなく非常に簡単という利点があります。

一方でそもそもの登場経緯がコプロセッサーであるGPUでは「シェーダーを送り込んで」「加工前データを送り込んで」「加工済みデータを取り出す」という手順が必要になります。またコプロセッサーでの処理はデバッグも容易ではないという欠点もあります。