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2024年2月8日 (木) 04:53時点における最新版
ARM Cortex-A55(読み:こぉーてっくす・えーごーごー)とは、2017年5月にARMが発表したCPUコアである。
概要[編集 | ソースを編集]
Cortex-A55は2017年5月30日に台湾で開催されたCOMPUTEXの会場でCortex-A75やMali-G72などと共に発表された。
いわゆる高効率コアと呼ばれる製品であり、性能は高くないが省電力であるという特徴があります。
Cortex-A55は低消費電力を実現した64ビットプロセッサで主にスマートフォンやタブレットなどの携帯端末向けに最適化されています。これらの用途向けの製品はARM Cortex-A75やARM Cortex-A76と組み合わせてbig.LITTLE構成にされていることが多いです。
Cortex-A55は前世代のCortex-A53と比較して、処理性能が向上し、さらに低消費電力を実現しています。
また、Cortex-A55は、ARMの新しい拡張命令「ARM Helium」に対応しており、主に人工知能で使われるの演算を高速に処理することができます。
Cortex-A55が実際に製品化は2019年ごろからで、このあたりからAmlogic S905X3などが続々登場した。
従来からの変更点[編集 | ソースを編集]
まずハードウェア的には従来のCortex-A53などの旧シリーズとは互換性が全くない。マイナーチェンジではなくメジャーアップデートであり根本から全面刷新となっている。旧コアと新コアを混在させることもできない。
マルチコアの繋ぎ方[編集 | ソースを編集]
旧来の「big.LITTLE」に代わり、Cortex-A75/A55では「DynamIQ」が初搭載された。 まず、big.LITTLEでは1クラスター最大4コアであったが、DynamIQでは1クラスター最大8コアになっている。また人工知能や動画コーデックなどの機能特化型のコプロセッサ的なコアもクラスターに含めることができるようになった。
命令セットの刷新[編集 | ソースを編集]
Cortex-A75/A55では新命令セット「ARMv8.2」が採用されている。 主にNEON命令にディープラーニング向けの拡張命令が追加された。
電力効率の向上[編集 | ソースを編集]
電力効率が従来比2.5倍に向上したとしている。何と比較しているのかは知らん。 これにより超低電圧SoCを作ればCortex-Mシリーズが主流のIoT機器にも使えるとしている。
RAS機能の追加[編集 | ソースを編集]
Cortex-A55では故障や障害を検知するRAS機能がサポートされ、キャッシュメモリのECCやデータポイズニングなどの機能が追加された。
これらは一般的にハイエンドなサーバー向けCPUに搭載される機能だが、Cortex-A55のような超低電圧CPUに搭載してきたのはそのような用途ではなく「車載」を意識したものだと思われる。つまり「自動運転」だろう。