「Intel 740」の版間の差分
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2014年8月7日 (木) 09:25時点における版
Intel 740とは、20世紀末の自作PC界を震撼させたインテル製のGPUである。
概要
ウンコ、いわゆるクソである。 なお、SSD製品として非常に評判のよいIntel SSD 730シリーズと名称が似ているが一切関係ない。 風評被害である。
Intel 740は1998年1月に発表された製品である。 インテルがマーケティングを担当し、実際の開発はReal3Dというセガのアーケード基板として名を馳せたSEGA MODEL1、SEGA MODEL2、SEGA MODEL3の開発チームである。 事前のベンチマークテストでも桁違いの数値をたたき出していた。 当然のように誰もが期待した。
低性能
実際に登場したIntel 740は同時期に登場したNVIDIAのRIVA TNTにはまるで及ばず、それどころか前世代のRIVA 128にすら大敗する結果ほどの性能しかなかった。 そのため全国どころか全世界のパソコンショップでいきなり投げ売りであったという。
だが、このIntel 740の投げ売りが更なる悲劇を生んだ。
投売り
Intel 740は性能以前に、そもそもの安定性と各種パーツとの相性に絶望的な欠陥を抱えていたのであった。
20世紀末は自作PCの絶頂期であり、インテル互換のCPUに、インテル互換のチップセット、AMI、AWARD、Phoenixなど色とりどり各種BIOSが存在していた時代である。 Intel 740はインテル製品で固めても動作が怪しいのに、これらと組み合わせれば悲劇が起きないほうが不思議なくらいなのは言うまでもない。 当時流行していたAMDやSIS、VIAなどの半導体チップを積んだマザーボードに搭載すると、起動中にフリーズする、BIOSの起動すらしないなどの事件が多発し、パソコンショップの店頭には注意喚起の張り紙がなされる事態にまで発展した。
だが、大多数の一般人はそこまで知識がなかった。 まだインターネットも普及したとは言えず一部キモヲタだけのものだった時代であり、だれもが雑誌に掲載された詐欺まがいのベンチマークを信じていたのである。 当時はオンボードGPUを搭載した製品はMediaGXくらいしかなく、マザーボードにはビデオカードを搭載するのが当たり前の時代でもあった。 最低限の画面を写すだけであったもビデオカードが必要であり、ゲームなどをしない人たちは「安い」という理由で我先にと激安Intel 740を買った。
そして更なる投げ売りで負のスパイラルが完成した。