「ARM Mali-T720」の版間の差分

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'''Mali-T720'''とは、2013年10月に[[ARM]]が発表した[[GPU]]のコアである。
 
'''Mali-T720'''とは、2013年10月に[[ARM]]が発表した[[GPU]]のコアである。
  
== 概要 ==
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2013年の骨董品であるが、3000円前後で売られている[[ローエンド]]の[[Android TV BOX]]では2021年になっても現役で使われている。
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従来の[[Mali-400]]と比較すると電力性能比を1.5倍に引き上げた。また従来のコスト重視のGPUと比較すると約50%の性能向上を図りながら、ダイサイズを30%縮小したとしている。
 
従来の[[Mali-400]]と比較すると電力性能比を1.5倍に引き上げた。また従来のコスト重視のGPUと比較すると約50%の性能向上を図りながら、ダイサイズを30%縮小したとしている。
  
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バスはAMBA4 ACE-Lite。
 
バスはAMBA4 ACE-Lite。
  
[[API]]は[[DirectX]] 11、[[OpenCL]] 1.1、[[OpenGL ES]] 1.1~3.1、 [[RenderScript]] に対応するが、[[アンチエイリアシング]]は4x[[FSAA]]/8xFSAAのみに対応し16xFSAAは非対応となっている。なおまともな速度で動くのは4xFSAAのみであり、8xFSAAは[[カタログスペック]]を盛るためのものである。
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[[API]]は[[DirectX]] 11、[[OpenCL]] 1.1、[[OpenGL ES]] 1.1~3.1、 [[RenderScript]] に対応する。
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OpenGL ES 3.2や[[Vulkan]]には対応していない。
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OpenGL ES 3.0まで対応していれば[[Android]]の多くの[[ゲーム]]はそこそこ動く。
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「もう少し高スペックなやつ」を求めるならMali-G31を搭載したものを買うべきである。
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[[アンチエイリアシング]]は4x[[FSAA]]/8xFSAAのみに対応し16xFSAAは非対応となっている。なおまともな速度で動くのは4xFSAAのみであり、8xFSAAは[[カタログスペック]]を盛るためのものである。
  
 
[[TSMC]]の28HPMプロセスにのみ最適化している。
 
[[TSMC]]の28HPMプロセスにのみ最適化している。
  
 
ARM POP IPを通してライセンス提供する。
 
ARM POP IPを通してライセンス提供する。
 
== 備考 ==
 
[[Android TV BOX]]の下位モデルでは2021年になっても現役で使われている。
 
 
OpenGL ES 3.1まで対応しているのでそこそこ動く。
 
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2021年1月13日 (水) 10:33時点における版

Mali-T720とは、2013年10月にARMが発表したGPUのコアである。

2013年の骨董品であるが、3000円前後で売られているローエンドAndroid TV BOXでは2021年になっても現役で使われている。

従来のMali-400と比較すると電力性能比を1.5倍に引き上げた。また従来のコスト重視のGPUと比較すると約50%の性能向上を図りながら、ダイサイズを30%縮小したとしている。

グラフィックスコアは1~8コアまでスケーラブルに変更でき、L2キャッシュも32KB~256KBまで変更できる。推奨値は以下の通り。

  • 1コアの場合は32KB
  • 2コアの場合は64KB〜128KB
  • 3コア以上は128KB〜256KB

バスはAMBA4 ACE-Lite。

APIDirectX 11、OpenCL 1.1、OpenGL ES 1.1~3.1、 RenderScript に対応する。 OpenGL ES 3.2やVulkanには対応していない。 OpenGL ES 3.0まで対応していればAndroidの多くのゲームはそこそこ動く。 「もう少し高スペックなやつ」を求めるならMali-G31を搭載したものを買うべきである。

アンチエイリアシングは4xFSAA/8xFSAAのみに対応し16xFSAAは非対応となっている。なおまともな速度で動くのは4xFSAAのみであり、8xFSAAはカタログスペックを盛るためのものである。

TSMCの28HPMプロセスにのみ最適化している。

ARM POP IPを通してライセンス提供する。