「ARM Mali-T720」の版間の差分
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2021年1月13日 (水) 10:33時点における版
Mali-T720とは、2013年10月にARMが発表したGPUのコアである。
2013年の骨董品であるが、3000円前後で売られているローエンドのAndroid TV BOXでは2021年になっても現役で使われている。
従来のMali-400と比較すると電力性能比を1.5倍に引き上げた。また従来のコスト重視のGPUと比較すると約50%の性能向上を図りながら、ダイサイズを30%縮小したとしている。
グラフィックスコアは1~8コアまでスケーラブルに変更でき、L2キャッシュも32KB~256KBまで変更できる。推奨値は以下の通り。
- 1コアの場合は32KB
- 2コアの場合は64KB〜128KB
- 3コア以上は128KB〜256KB
バスはAMBA4 ACE-Lite。
APIはDirectX 11、OpenCL 1.1、OpenGL ES 1.1~3.1、 RenderScript に対応する。 OpenGL ES 3.2やVulkanには対応していない。 OpenGL ES 3.0まで対応していればAndroidの多くのゲームはそこそこ動く。 「もう少し高スペックなやつ」を求めるならMali-G31を搭載したものを買うべきである。
アンチエイリアシングは4xFSAA/8xFSAAのみに対応し16xFSAAは非対応となっている。なおまともな速度で動くのは4xFSAAのみであり、8xFSAAはカタログスペックを盛るためのものである。
TSMCの28HPMプロセスにのみ最適化している。
ARM POP IPを通してライセンス提供する。