「Fusion 360」の版間の差分

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== 概要 ==
 
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Fusion 360は[[クラウド]]ベースの[[3D CAD]]製品である。
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Fusion 360は[[クラウド]]ベースの[[3D CAD]]製品である。しかも基本無料。
一昔前の[[3D CAD]]といえば高価なOpenGL系の[[グラフィックボード]]が必要だったりと[[ハードウェア]]を用意するだけでも敷居の高いものであったが、Fusion 360では主だった機能はクラウド上の[[スーパーコンピューター]]にて処理されるためクライアントにはあまり高性能なスペックが要求されないのが特徴である。
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一昔前の[[3D CAD]]といえば高価なOpenGL系の[[グラフィックボード]]が必要だったりと[[ハードウェア]]を用意するだけでも敷居の高いものであったが、Fusion 360では主だった機能は[[クラウド]]上の[[スーパーコンピューター]]にて処理されるためクライアントにはあまり高性能なスペックが要求されないのが特徴である。基本無料であるがクラウド上の[[レンダーファーム]]を使う場合などは従量課金となる。
  
 
[[ファイル]]の管理も「A360」という専用の[[クラウドストレージ]]上で行われる。他のツールでの加工などの際は「クラウドからローカルに取り出して、加工して、ローカルからクラウドに戻す」などの手順が必要でありちょっと面倒くさい。[[fbxファイル]]などでエクスポートする際はいちいちメールで送られてくるので更に面倒くさい。クラウドストレージにアップロードするだけで様々な形式から自動的にFusion 360形式にインポートされるのは便利である。
 
[[ファイル]]の管理も「A360」という専用の[[クラウドストレージ]]上で行われる。他のツールでの加工などの際は「クラウドからローカルに取り出して、加工して、ローカルからクラウドに戻す」などの手順が必要でありちょっと面倒くさい。[[fbxファイル]]などでエクスポートする際はいちいちメールで送られてくるので更に面倒くさい。クラウドストレージにアップロードするだけで様々な形式から自動的にFusion 360形式にインポートされるのは便利である。
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無償体験版を[[ダウンロード]]および[[インストール]]して「個人利用です」を選ぶとよい。
 
無償体験版を[[ダウンロード]]および[[インストール]]して「個人利用です」を選ぶとよい。
  
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実のところ[[3Dプリンタ]]を個人で買おうと思った場合の最大の障壁は「[[3D CAD]]」の圧倒的な価格帯である。
 
実のところ[[3Dプリンタ]]を個人で買おうと思った場合の最大の障壁は「[[3D CAD]]」の圧倒的な価格帯である。
「3Dプリンタが安くなった」とよく言われるが、それを使うための3D CADはアドビ製品が激安に思えるほどの価格帯である。
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「3Dプリンタが安くなった」とよく言われるが、そこへ書き出すデータを作る3D CADはアドビ製品が激安に思えるほどの価格帯の製品しかない。
 
3D CADというソフトウェアがなければ3Dプリンタというハードウェアはただのゴミ箱である。
 
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Fusion 360は神。
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また、FBX形式の3Dモデルを出力できるので[[Unity]]や[[MonoGame]]などで使う3Dモデルを作るのにも捗る。背景となる「建物」などはFusion 360が一番サクサク作れると思う。個人が趣味でやれるレベルの価格帯でFBX形式を吐ける3Dソフトはこれくらいしかない。
  
 
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== 主な使い方 ==
 
== 主な使い方 ==
Fusion 360ではモデリング方法に[[ソリッドモデリング]]を採用しており立方体などあらゆるオブジェクトは中身が詰まった状態が基本となる。ソリッドモデリングでは、面に2Dでスケッチを描き、それを3Dに押し出すというパターンがモデリングの基本となる。[[SketchUp]]などの[[サーフェイスモデリング]]に慣れている人にはとっつきにくいかもしれないが慣れるしかない。
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Fusion 360ではモデリング方法に[[ソリッドモデリング]]を採用しており立方体などあらゆるオブジェクトは中身が詰まった状態が基本となる。
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Fusion 360のモデリングは以下のパターンの繰り返しが基本となる。
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# それを3Dに押し出し
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2021年11月25日 (木) 04:27時点における最新版

Fusion 360とは、Autodeskが開発および販売するクラウドベースの3D CAD製品である。

概要[編集 | ソースを編集]

Fusion 360はクラウドベースの3D CAD製品である。しかも基本無料。

一昔前の3D CADといえば高価なOpenGL系のグラフィックボードが必要だったりとハードウェアを用意するだけでも敷居の高いものであったが、Fusion 360では主だった機能はクラウド上のスーパーコンピューターにて処理されるためクライアントにはあまり高性能なスペックが要求されないのが特徴である。基本無料であるがクラウド上のレンダーファームを使う場合などは従量課金となる。

ファイルの管理も「A360」という専用のクラウドストレージ上で行われる。他のツールでの加工などの際は「クラウドからローカルに取り出して、加工して、ローカルからクラウドに戻す」などの手順が必要でありちょっと面倒くさい。fbxファイルなどでエクスポートする際はいちいちメールで送られてくるので更に面倒くさい。クラウドストレージにアップロードするだけで様々な形式から自動的にFusion 360形式にインポートされるのは便利である。

価格[編集 | ソースを編集]

Fusion 360を商用利用する場合は月額5000円程度の利用料となっている。 アドビ製品もビックリする価格だが他製品はさらに一桁高いという市場であり安い方だったりする。

しかしFusion 360はなんと個人利用に限り無償で利用できる。 無償体験版をダウンロードおよびインストールして「個人利用です」を選ぶとよい。

主な用途[編集 | ソースを編集]

実のところ3Dプリンタを個人で買おうと思った場合の最大の障壁は「3D CAD」の圧倒的な価格帯である。 「3Dプリンタが安くなった」とよく言われるが、そこへ書き出すデータを作る3D CADはアドビ製品が激安に思えるほどの価格帯の製品しかない。 3D CADというソフトウェアがなければ3Dプリンタというハードウェアはただのゴミ箱である。

Fusion 360は神。

また、FBX形式の3Dモデルを出力できるのでUnityMonoGameなどで使う3Dモデルを作るのにも捗る。背景となる「建物」などはFusion 360が一番サクサク作れると思う。個人が趣味でやれるレベルの価格帯でFBX形式を吐ける3Dソフトはこれくらいしかない。

Fusion 360は神。

主な使い方[編集 | ソースを編集]

Fusion 360ではモデリング方法にソリッドモデリングを採用しており立方体などあらゆるオブジェクトは中身が詰まった状態が基本となる。

Fusion 360のモデリングは以下のパターンの繰り返しが基本となる。

  1. 面に2Dでスケッチを描き
  2. それを3Dに押し出し
  3. 角を削る

SketchUpなどのサーフェイスモデリングに慣れている人にはとっつきにくいかもしれないが慣れるしかない。

基本[編集 | ソースを編集]

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]