PC-9801シリーズ

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PC-9801シリーズとは、NECが開発・製造・販売していた事務仕事向けのパソコンである。かつて日本では国民機と呼ばれた。

概要[編集 | ソースを編集]

PC-9801は事務仕事向けあり、事務仕事に必要のない余計な機能を削ぎ落とした非常に低スペックなパソコンであった。

なお一部の諸兄に人気の東方Projectも第1〜5作はPC-9801シリーズ用のソフトである。その理由としては第一作発売時(1996)には既にWindows95DOS/V機の時代だったが、当時は劣化軽量版OpenGLに過ぎなかったDirectXよりも後述するPC 3DEngineのAPIの方が優秀であったことが挙げられている。

しかしながらアホみたいに普及したことにより、16色表示できる中期モデル以降(初期モデルは8色)はゲーム(とくにエロゲ)の開発も盛んになり、幾多のドット絵職人を生み出した。

PC-98が恋しくない者には心がない。PC-98に戻りたい者には脳がない。

遺産[編集 | ソースを編集]

USB[編集 | ソースを編集]

PC-9801の後継機種であるPC-9821シリーズキーボードマウスの接続端子として登場したUSB (Universal Serial Bus)は、今やスマホの充電には欠かせない世界標準のコンセントとなっている。なお、このNECが開発した最初期のUSBOHCI)は、後に登場するインテルUSBUHCI)とは互換性がなく、店頭に並ぶUSB製品の化粧箱に「PC-9821シリーズでは使用できません」と明記してある機器ばかりであった。

ちなみにNEC(現:ルネサス)は今なおUSBコントローラーでは圧倒的なシェアを誇っており、USB 3.0USB PDなどの新規格が出るたびに一番乗りしている。

PowerVR[編集 | ソースを編集]

PC-9821シリーズの一部の機種にはNECVideo Logicが共同開発した「PC 3DEngine」というグラフィックボードが搭載されていた。DirectXOpenGLではなく独自APIを採用しており、バイオハザード電脳戦機バーチャロンA列車で行こう5などのゲームが出ただけで消滅した。ナムコレイブレーサーも発売予定であったが結局発売しなかった。

後にこのグラフィックボードに搭載されていたGPUの末裔がiPhoneに搭載され世界を席巻することになる。

日本語版Windows[編集 | ソースを編集]

PC-98シリーズ初期から、殆どのバージョン(何と、PC-9801VX時代にもうWindows(とは言っても使い物にならない1.0だったが…)プレインストールモデルが存在する!)を積極的に移植した結果、日本語版Windowsの日本語は非常にまともであった。フォントも、結構綺麗な物を用意していた。NEC自体は、これでPC-H98シリーズを売る気満々だったが、そのH98は非常に高価(IBM PS/55やMacintoshと並ぶぐらい)の上、(実際にはソフト面の互換性を最大限に配慮を払っているにもかかわらず、ユーザーの設定ミスにより)非互換機商法呼ばわりされ、皮肉にも真っ先に打ち切り退場する羽目になった。

NECのこの行為は、皮肉にもに塩を送る事になった。

主な機種[編集 | ソースを編集]


関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]