WRAM

提供:MonoBook

WRAM(Window Random Access Memory、だぶりゅーらむ)とは、1990年ごろに韓国のサムスンが開発した「2DアクセスできるRAM」です。

一般的なRAMは1次元の数字(メモリアドレス)で位置を指定して読み書きしますが、 このWRAMは2次元の数字(矩形=Window)で範囲を指定しての読み書きもできるというものです。

いわゆるビデオカードVRAMとしての利用を想定したもので、

  • 指定した矩形にビットマップを高速に書き込む
  • 指定した矩形を特定のパターンで塗りつぶす

といったことを高速に行うことができます。 大雑把にいえばファミコンなどのスプライトに近い機能をメモリ自体に搭載していました。

また、外部との入出力が2系統あるため「書き込みながら読み込み」ができます。 これもビデオカードVRAMとしての利用を想定した構造でした。


ただWRAMは古典的なDRAMであり非常に扱いにくいという欠点がありました。ほぼ同時期に遥かに手軽な「SDRAM」が登場したこともあり、WRAMを含む古典的なDRAMで設計する人は絶滅してしまいました。

また、コンピューターグラフィックスの世界は1994年に登場したプレイステーションの影響で2Dから3Dへと急激に移行しました。空前の大流行です。これに伴い様々なグラフィックスアクセラレーターチップ(現在でいうGPU)が考案・乱立し、VRAMは単純なスピードだけが要求されるようになっていきました。

これらの理由によりWRAMは広く普及することはありませんでした。

主な採用例[編集 | ソースを編集]