「ディープカラー」の版間の差分
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2023年10月24日 (火) 03:11時点における最新版
ディープカラー(英語:deep color)とは、コンピューターグラフィックスにおいて各色8ビットを超える色表現のことである。
概要[編集 | ソースを編集]
ディープカラーは従来のトゥルーカラー(1677万7216色)のように明確な規定はなく、一般的には「各色が10ビットや12ビットや16ビット」のRGB」となっています。
業務用ビデオカメラや一眼レフのRAW画像はほとんどディープカラーとなっている。
当然ながらこれらを「まともに」編集するにはディープカラー対応の液晶やソフトウェアなどが必要となる。
また、アニメ調の映像では特定の色に極端に偏っていることが多いという特徴があります。 たとえば赤に極端に偏った絵では8ビットでは256色しか表現できません。 このような状況下でディープカラーを利用すると極めて滑らかなグラデーションを表現することができます。
形式[編集 | ソースを編集]
ディープカラーの形式は様々で、2000年中頃は「16ビット整数のうち10ビットだけ使用する」「16ビット整数のうち12ビットだけ使用する」という形式が乱立していました。16ビットのうち使用しているのは上位ビットなのか下位ビットなのかもビデオカードメーカーごとにバラバラでした。
2010年頃になるとマイクロソフトとAMDがゴリ押しした「10ビットの浮動小数点数が3つで30ビットRGB+未使用2ビット=32ビット」という形式と、同時期のNVIDIAが推した「16ビットの浮動小数点数が3つで48ビットRGB」という形式の一騎打ちになりました。結果は前者が勝利しました。
PC[編集 | ソースを編集]
GeForce[編集 | ソースを編集]
一部のPCに搭載されているGeForceなどのビデオカードには「フルスクリーンでしかディープカラーを使えない」などの制約がある。「ゲームや動画再生はフルスクリーンが普通だから問題ないでしょ?」というものである。
なんとこの制限はQuadroなどのワークステーション用のビデオカードを買うと解除され、ウインドウ表示でもディープカラーが使えるようになる。
2020年末のドライバアップデートでGeForceのウインドウ表示でも限定的ではあるがディープカラーを扱えるようになった。
Radeon[編集 | ソースを編集]
2021年時点で売られている「Radeon」を冠するビデオカードはすべてディープカラーを扱える。AMD製品は基本的にCPUもGPUもケチくさい制限はない。
Intel[編集 | ソースを編集]
2021年時点で売られているインテルのCPUに内蔵されているオンボードGPUもすべてディープカラーを扱える。
Mac[編集 | ソースを編集]
一部のMacに搭載されているRetina Displayはディープカラーが大前提となっている。 ウインドウ表示でもディープカラーは問題なく使える。
総評[編集 | ソースを編集]
写真や絵を扱う前提の場合、「IntelのオンボードGPUを積んだMac」と「NVIDIAのQuadroを積んだWindows」では速度差を除けば機能的には同等であると言え、「NVIDIAのGeForceを積んだWindows」はそびえ立つクソであると言えます。
機能と速度と価格をすべて考慮すると「個人、かつ写真や絵を扱うのが主用途であればRadeonを買え」という結論になります。