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2017年7月25日 (火) 06:55時点における最新版
RGB(読み:あーるじーびー)とは、色の表現法の一種で、赤 (Red)、緑 (Green)、青 (Blue) の三つの原色を混ぜて幅広い色を再現する加法混合の一種である。
概要[編集 | ソースを編集]
正常3色型色覚のヒトにおける網膜上の錐体は、赤錐体が約60%、緑錐体が約30%、青錐体が約10%で構成させる。つまりRGBは一般的なヒトの眼が認識できる3色をベースにした非常に合理的な色の表現方法である。
非常に稀なケースであるが黄色を認識する黄錐体を持つ人も少なからず確認されている。 彼らはスーパービジョンと呼ばれ3色型色覚のヒトが認識できる約1兆色を遥かに超える色覚を持つと言われる。 人類の祖先はすべからくスーパービジョンであったが、生きるうえで特に有用性がないということで尻尾などと同様に進化の過程で失ったものと言われている。 このような人達のためにシャープはクアトロンという液晶テレビを商品化しているが、多くの一般人の色覚で認識できるかは不明である。
数値表現[編集 | ソースを編集]
コンピューターは計算機なので、このRGBも数値で表現すると何かと都合が良い。
R1G1B1[編集 | ソースを編集]
RGBを各1ビットで表現する方法である。8色を表現できる。
8ビット単位ではないのでパックドピクセル方式では非常に扱いにくく、主に赤、緑、青の3つのVRAMを独立して持ち、最終的な出力時に自動的に合成されるプラナー方式を採用したパソコンで使われていた色表現である。最初期のPC-9801(無印、シリーズ名ではなく製品名)などがこれに該当する。なお、PC-9801シリーズも最初期の機種以降は、これに濃淡1ビットを加えた16色が主流となり、初期型を買った者はゲームがまともに遊べなかった。ちなみに起動しないゲームが大半だったが、画面の色はグチャグチャだが何とか起動するゲームもあった。
8色のPC-9801ではNEC純正のCRTディスプレイへの出力も、その後主流となるアナログ信号ではなく、なんとデジタル信号であった。 デジタル信号で高速通信を実現する技術が確立した今でこそDVI-DやHDMI、DisplayPortなどが主流となったが、当時の低速通信しか出来なかった時代に640x400x3ビットという映像信号のような大容量通信をよく実現したものだと関心する。まだ日本が技術立国だった時代の産物である。なお、さすがに640x400x4ビットは難しかったらしくPC-9801シリーズも最初期を除きアナログ信号になった。
赤 | 緑 | 青 | |
---|---|---|---|
0 | 0 | 0 | 黒色 |
0 | 0 | 1 | 青色 |
0 | 1 | 0 | 緑色 |
0 | 1 | 1 | 水色 |
1 | 0 | 0 | 赤色 |
1 | 0 | 1 | 紫色 |
1 | 1 | 0 | 黄色 |
1 | 1 | 1 | 白色 |
R8G8B8[編集 | ソースを編集]
もっとも一般的なRGB形式である。扱いやすさと速度の兼ね合いから、この各色8ビット(0〜255色)の計24ビットが永らく使われてきた。 また、32ビット単位でデータ転送を行うと最高速度が得られるCPUが広く普及した関係で、効率化のために無駄な8ビットを加えた32ビット形式を使うことが多い。
R16G16B16[編集 | ソースを編集]
最近ではパソコンの性能も向上しまくったため、各色10ビットや12ビット、16ビットといった更に表現範囲の広い形式(通称:ディープカラー)も登場してきている。 ソフト的な対応だけでなく、GPUや液晶にも対応品が必要なため、画像を扱う業務システムではよく見かけるが一般用途(パソコン)ではまず見かけない。
最近の液晶は「10億色対応」がミドルクラスでも一般的になってきたため条件をクリアしていることが多い。 WindowsもmacOSも10億色には対応しており、アプリケーションの開発はさほど難しくもない。 10億色の最大の障壁となっているのはグラフィックボードである。 WindowsのDirectX系のグラフィックボードは軒並みデバイスドライバーで制限をかけ、この形式に対応せず(フルスクリーン時のみ対応≒BD動画再生専用)となっている。 GPU(ハードウェア)的には対応しているがデバイスドライバーで制限をかけることで「OpenGL系のクソ高いグラフィックボードを買え」という鬼畜販売システムである。