「U.2」の版間の差分

提供: MonoBook
ナビゲーションに移動 検索に移動
 
(2人の利用者による、間の3版が非表示)
1行目: 1行目:
 
'''U.2'''とは、 [[NVMe]]規格のうち、[[2.5インチ]][[SSD]]向けの端子形状である。
 
'''U.2'''とは、 [[NVMe]]規格のうち、[[2.5インチ]][[SSD]]向けの端子形状である。
  
 +
== 概要 ==
 
「[[SFF-8639]]」と呼ばれる端子形状を採用している。
 
「[[SFF-8639]]」と呼ばれる端子形状を採用している。
 
[[SATA]]どころか[[SAS]]よりもデカい。
 
[[SATA]]どころか[[SAS]]よりもデカい。
 +
サイズは従来の2.5インチ製品とほぼ同じであるが、「厚さ15mm」となっている点に注意する必要がある。
 
[[ファイル:Intel_SSD_750_2.5Inch_Type.jpg|480px|none]]
 
[[ファイル:Intel_SSD_750_2.5Inch_Type.jpg|480px|none]]
  
[[パソコン]]向けではカード型の「[[M.2]]」の[[SSD]]が普及したため、2.5インチの「U.2」はあまり見かけなくなった。
+
U.2のUは「Universal」を意味しており、U.2ドライブだけでなく[[SATA]]や[[SAS]]のドライブも接続することができる。ただし[[SATA]]や[[SAS]]はあくまでオマケ機能であり性能・速度は制限される。
 +
なお、後にSATAとSASの速度制限をなくした後続規格の「[[U.3]]」が作られた。
 +
 
 +
[[パソコン]]向けではカード型の「[[M.2]]」の[[SSD]]が普及したため、2.5インチの「U.2」はあまり見かけなくなった。薄いM.2であれば[[ノートパソコン]]と[[デスクトップパソコン]]で部品を共通化でき[[コストダウン]]を図れるためだと思われる。
  
 
一方で[[サーバー]]向けでは[[ホットスワップ]]などの関係からカード型よりケース型が望まれるためM.2ではなくU.2が主力となっている。なお、2019年時点の安物サーバーはまだまだ[[SATA]]や[[SAS]]が主流となっており、U.2を採用しているのはオールフラッシュストレージの高級品くらいである。
 
一方で[[サーバー]]向けでは[[ホットスワップ]]などの関係からカード型よりケース型が望まれるためM.2ではなくU.2が主力となっている。なお、2019年時点の安物サーバーはまだまだ[[SATA]]や[[SAS]]が主流となっており、U.2を採用しているのはオールフラッシュストレージの高級品くらいである。
  
== 関連項目 ==
+
==関連項目==
 
 
 
* [[E1.L]]
 
* [[E1.L]]
 +
* [[E1.S]]
 +
* [[M.2]]
 
* [[U.2]]
 
* [[U.2]]
* [[M.2]]
+
* [[U.3]]
 
* [[SAS]]
 
* [[SAS]]
 
* [[SATA]]
 
* [[SATA]]
*
 

2022年7月4日 (月) 07:34時点における最新版

U.2とは、 NVMe規格のうち、2.5インチSSD向けの端子形状である。

概要[編集 | ソースを編集]

SFF-8639」と呼ばれる端子形状を採用している。 SATAどころかSASよりもデカい。 サイズは従来の2.5インチ製品とほぼ同じであるが、「厚さ15mm」となっている点に注意する必要がある。

Intel SSD 750 2.5Inch Type.jpg

U.2のUは「Universal」を意味しており、U.2ドライブだけでなくSATASASのドライブも接続することができる。ただしSATASASはあくまでオマケ機能であり性能・速度は制限される。 なお、後にSATAとSASの速度制限をなくした後続規格の「U.3」が作られた。

パソコン向けではカード型の「M.2」のSSDが普及したため、2.5インチの「U.2」はあまり見かけなくなった。薄いM.2であればノートパソコンデスクトップパソコンで部品を共通化できコストダウンを図れるためだと思われる。

一方でサーバー向けではホットスワップなどの関係からカード型よりケース型が望まれるためM.2ではなくU.2が主力となっている。なお、2019年時点の安物サーバーはまだまだSATASASが主流となっており、U.2を採用しているのはオールフラッシュストレージの高級品くらいである。

関連項目[編集 | ソースを編集]