「DirectX Shader Compiler」の版間の差分

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'''DirectX Shader Compiler'''(通称:dxc)とは、[[マイクロソフト]]が中心となり[[オープンソース]]のもとで開発が行われている[[LLVM]]/[[Clang]]の技術をベースとした[[HLSL]]の新しい[[コンパイラ]]である。
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'''DirectX Shader Compiler'''(通称:dxc)とは、[[マイクロソフト]]が中心となり[[オープンソース]]のもとで開発が行われている[[HLSL]]の新しい[[コンパイラ]]である。
  
 
==概要==
 
==概要==
dxcは[[DirectX 12]]から登場した新しい[[HLSL]]向けの[[コンパイラ]]である。
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dxcは[[DirectX 12]]から登場した[[HLSL]]の新しい[[コンパイラ]]である。
[[Windows]]だけでなく[[MacOS]]や[[Linux]]でも動くという特徴がある。
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dxcは[[Windows]]だけでなく[[MacOS]]や[[Linux]]でも動くという特徴がある。
  
 
* https://github.com/microsoft/DirectXShaderCompiler
 
* https://github.com/microsoft/DirectXShaderCompiler
  
dxcを使うと[[HLSL]][[ソースコード]])を[[中間コード]](DXIL)に[[コンパイル]]できる。
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dxcは[[LLVM]]/[[Clang]]の技術をベースとしている。
これは従来のfxc.exeで作られる中間コード(DXBC)とは別物である。
 
移行期間なのかDirectX12ではdxcとfxcの両方が搭載されている。
 
  
また、途中から[[Google]]も開発に参加してきて[[Vulkan]]で動かすための中間コード([[SPIR-V]])も吐けるようになった。こいつ[[Android]]でも使えるぞ!
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dxcを使うと[[HLSL]]から[[中間コード]](DXIL)を出力できる。
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これは従来のfxc.exeで作られる中間コード(DXBC)とはまったくの別物である。
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ちなみに[[DirectX12]]にはdxcとfxcの両方が搭載されている。
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最近では[[Google]]もdxcの開発に加わり、[[Android]]の[[Vulkan]]で使用できる中間コード([[SPIR-V]])も出力できるようになった。
  
 
* [[DirectX Shader CompilerでSPIR-Vを出力する]]
 
* [[DirectX Shader CompilerでSPIR-Vを出力する]]
  
 
== dxcで使用できるプロファイル ==
 
== dxcで使用できるプロファイル ==
表向きはvs_6_0以降ということになっている。
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表向きは[[Shader Model]] 6.0以降ということになっている。
しかしvs_4_0以降ならコンパイルが通る。
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しかしShader Model 4.0以降であればコンパイルは通るようだ。
なお、vs_3_0より古いのは駄目だ。
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なお、Shader Model 3.0より古いバージョンはは駄目なようだ。
  
 
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2020年5月19日 (火) 03:01時点における最新版

DirectX Shader Compiler(通称:dxc)とは、マイクロソフトが中心となりオープンソースのもとで開発が行われているHLSLの新しいコンパイラである。

概要[編集 | ソースを編集]

dxcはDirectX 12から登場したHLSLの新しいコンパイラである。 dxcはWindowsだけでなくMacOSLinuxでも動くという特徴がある。

dxcはLLVM/Clangの技術をベースとしている。

dxcを使うとHLSLから中間コード(DXIL)を出力できる。 これは従来のfxc.exeで作られる中間コード(DXBC)とはまったくの別物である。 ちなみにDirectX12にはdxcとfxcの両方が搭載されている。

最近ではGoogleもdxcの開発に加わり、AndroidVulkanで使用できる中間コード(SPIR-V)も出力できるようになった。

dxcで使用できるプロファイル[編集 | ソースを編集]

表向きはShader Model 6.0以降ということになっている。 しかしShader Model 4.0以降であればコンパイルは通るようだ。 なお、Shader Model 3.0より古いバージョンはは駄目なようだ。

Vertex Shader vs_6_0, vs_6_1, vs_6_2, vs_6_3, vs_6_4, vs_6_5, vs_6_6,
Geometry Shader gs_6_0, gs_6_1, gs_6_2, gs_6_3, gs_6_4, gs_6_5, gs_6_6,
Pixel Shader ps_6_0, ps_6_1, ps_6_2, ps_6_3, ps_6_4, ps_6_5, ps_6_6,
Hull Shader hs_6_0, hs_6_1, hs_6_2, hs_6_3, hs_6_4, hs_6_5, hs_6_6,
Domain Shader ds_6_0, ds_6_1, ds_6_2, ds_6_3, ds_6_4, ds_6_5, ds_6_6,
Library lib_6_1, lib_6_2, lib_6_3, lib_6_4, lib_6_5, lib_6_6,
Compute Shader cs_6_0, cs_6_1, cs_6_2, cs_6_3, cs_6_4, cs_6_5, cs_6_6,
Amplification Shader as_6_5, as_6_6,
Mesh Shader ms_6_5, ms_6_6,

関連項目[編集 | ソースを編集]

類似ツール[編集 | ソースを編集]