Vulkan

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Vulkan(読み:ゔぁるかん)とは、米国LunarG社が開発した3DCG向けのAPIである。 現在はLunarGからクロノスグループに寄贈され、同団体が管理している。

Vulkan SDKLunarGのサイトからダウンロードできる。

概要

大雑把にいえばDirectX 12Metalパクリである。

もともとはValve(の子会社のLunarG)がSteamOSを開発するにあたり、古臭いOpenGLを一掃すべく代替品として開発を進めていたものである。後にGoogleAndroidへのVulkanの採用を決め、LunarGから派遣社員を雇い入れたことから、現在は「Googleの意向」が非常に強く反映されている。

OpenGLの各種APIといえば頭文字「gl」であったがVulkanでは頭文字「vk」になった。

OpenGLからの大きな違いとしてはパイプラインの概念が登場して、なんでもかんでもシェーダーで処理するようになっている。直線や円を描くなどの処理はOpenGLであればGLUTを利用して手軽にできたが、Vulkanでは自前で壮大なシェーダーを用意して処理しなければならない。

DirectX12Metalと比較するとアホみたいに複雑なのが特徴。 前準備、初期化処理からして嫌がらせレベル。

シェーディング言語

OpenGLと異なりVulkanでは「SPIR-V」という中間コードコンパイルする方式が採用されている。

GoogleDirectX Shader Compilerを魔改造した結果、HLSLからSPIR-Vを出力できるようになった。このためVulkanではOpenGLGLSLDirectXHLSLのどちらも利用できる。

利用

Windows

しらん。

Android

Androidはだいたいいける。 というかVulkanがOS標準なのはAndroidくらいであり、実質的にVulkanはAndroid専用APIだ。 そもそもAndroid以外でVulkanを使っているという話は聞いたことがない。

macOS

macOSではMoltenVKを利用する。とりあえず動くのは確認した。

関連項目